Road to ICU
愛知県三河地区を拠点とするICU/SFC対策専門予備校リベラルアーツアカデミーによるICU受験生のための受験情報サイトです。
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ICUの特徴
リベラルアーツ教育とは?
リベラル・アーツという表現の原義は「人を自由にする学問」で、古代ギリシアまでにさかのぼります。
現代ではアメリカのアイビーリーグなどの名門校などで行われているエリート教育の一種で、専門科目を専攻する前に幅広い教養や人間性を養うために行われています。
日本では東京大学教養学部やICUなどが先駆けで、特にICUは米国リベラル教育学会の認定を受けるなど世界基準の教育を行う点で、旧来の大学とは一線を画しています。
リベラルアーツ教育を受ける意義
リベラルアーツ教育は2500年以上続く伝統的なエリート教育であり、真のエリート教育と言えます。
現代的な意味において、その内容は学生各々が様々なメジャーを学ぶ中で、教養人として成長し、現代社会の様々な課題に対して柔軟に対処できるようにする教育だと、私は考えています。
つまり、学生はリベラルアーツ教育を通じて様々な学問を学ぶ中で様々な視点を持ち、対処する力を身に着けるわけです。
ICUの他の柱である国際性やキリスト教と相まって、多様性が求めっれる現代において非常に重要な教育であることがわかると思います。
ICUの特色
私の考えるICUの特色は以下の6点です。
1.学際性
2.英語力
3.多様性
4.対話型授業
5.大学院進学
6.就職実績
1.学際性
昨今、大学の多様化に伴い、合格した後に専攻を決められる教養学部が乱立しています。しかし、ICUは創立以来一貫してリベラルアーツ教育(学際教育)を行ってきた伝統校です。また、日本で唯一リベラルアーツカレッジ認定校でもあります。現在、ICUは31のメジャーが存在しており、その中から学生の関心に合わせて自由に履修することが可能です。実際、私の先輩で、最初はギリシャ悲劇に関心を持っていましたが、その後物理学、天文学と関心を変え、最終的に某大手気象情報企業に入社した方もいました。他の大学では考えられないことだと思います。私自身も学生時代は「社会的承認」とい研究テーマをもとに政治学、社会学、ジェンダーセクシュアリティー、ポストコロニアル理論、歴史学、メディア論など様々な学問を修め、社会人になってからは心理学と障害学を独学で勉強しています。
2.英語力
社会一般で見れば、ICU=英語というイメージかも知れません。実際、ICUでは最初の2年間はELP(English for Liberal Arts Program)の履修が義務付けられており、特に最初の1年間は英語漬けの日々を送ることになります。私もELPを通じて「英語で考え、英語で対話し、英語で発信する」技術をこの時に身に着けることができ、のちの留学において大いに役立ちました。しかし、大きく誤解されている点もあります。それはICUは「英語を学ぶ場所」ではなく「英語で学ぶ場所」という点です。ですので、「ICUに入って英語の勉強がしたい」と考えている方は注意する必要があります。ICUで学べる英語は「英語で、読み、書き、話し、論文を作成する」あくまで海外の大学でも通用するための学術的な英語であり、TOEICや英会話を目的としたものではないからです。もちろん、ELPを通じて、英語試験のための基礎力や英会話力も身に付きます。しかし、それはELPの本文ではないことには注意が必要です。
3.多様性
ICUは様々なバックグランドを持った学生で構成されています。帰国生やハーフ/クオーターはもちろんの事、50か国以上から集まった留学生や社会人学生、CGS(Center for Gender Studies)の活動が盛んなことから、 セクシャルマイノリティに対しても寛容なコミュニティーが形成されています。それは、「一人一人違うことは当然である」というICUカルチャーの下、多種多様な個性が存在し、異質なもの同士のギャップ和らぎ、互いの価値観を尊重し認め合おうとするスピリットが養われているからだと思います。そのため、自己や他者に対する考え方も毎日がカルチャーショックを受ける刺激的な体験を得ることが出来ます。このような環境の下で学ぶことにより、学生はダイバーシティーの重要性を肌で感じ、真の意味での「世界市民」となることが出来ます。実際、ICUは建学以来、世界人権宣言の考えに賛同しており、入学式では学生が世界人権宣言に署名する捺印式もあります。
4.対話型授業
ICUは東京ドームより広い620,00㎡の敷地内に2.850人の生徒が通う非常に開放的な空間で授業が行われています。生徒と学生数の比率も1:18と中学校の半分ほどです。そのため、多くの大学で行われている100人以上の大教室で行われるマスプ型の授業はほとんどなく、学生と学生、学生と教員の距離が近いことが挙げられます。授業形態はゼミナール式の授業が多く、教員との対話やグループワークを通じて、能動的な授業を体験することが出来ます。したがって、学生は授業を通して、課題に対して主体的に学ぶ姿勢を養い、自ら学び、考える力を養うことが可能です。これは、現代のビジネスパーソンにとっても大切な素養であり、ICUで学ぶことの大きなメリットでもあります。
5.大学院進学
ICUはアメリカ式の教育を行っている大学です。そのため、単位を取り卒業することが非常に難しい大学でもあります。実際、私の友人も単位が取れなく泣く泣く退学してしまった方もいらっしゃいます。ですの、多くの学生が学問に対して真摯な姿勢で取り組んでいます。そのこともあってか、ICUは大学院への進学率が約20%と高い水準を維持しています。そして、大学院への進学先てして一番多いのが東京大学です。これはあまりピンとこないかもしれませんが、異常な現象です。なぜなら、大学院の進学には内部枠があるため、普通学内進学が多いからです。それだけに、ICU生のアカデミックスキルの高さが垣間見えます。「東大の大学院を目指すなら、ICUへ」実はそんなことも言えるのが現状です。
6.就職実績
ICUの就職実績は非常に高いものとなっています。それもそのはず、過去には卒業生の生涯年収の額が東大を上回ったことのある唯一の大学ですから。ですが、注目すべきは就職後の生涯年収よりも、その種類の豊富さです。もちろん、多くの学生が名だたる大手企業に毎年就職しています。しかし、中には官公庁や教員はもちろん私の友人にはフリーター、陳不問屋、歌舞伎役者、無職などもいました。多くの大学では就職先でその学生が評価されてしまうことが多いです。しかし、ICUは「一人一人違うことは当然である」という考えの下、多くの学生が進路に対して様々な考え方を持つことが出来ます。実際、昨今の大学では珍しく、就活を頑張る=かっこ悪いといった珍しい文化があることも特徴的です。